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購読フォルダの編集

前に述べた通り、購読するフォルダは `~/.folders' に保持されますが、 `~/.folders' を直接編集するまでもなく、フォルダモードからもフォルダ の追加/削除/グループの定義などの編集が可能となっています。

使用方法(TIPS)

フォルダの追加

m a で新規に購読するフォルダを追加します。 m g でグループが追加されます。 このグループにフォルダを追加するには、まずこのグループを開いた状態にします。 そして次の行で挿入のコマンドを実行するとグループに追加されるようになります。

フォルダの編集

C-k でカット(切り取り)、C-y でペースト(張り付け)ができます。 つまり、通常の文書編集の行編集と同じようにフォルダの位置を変更可能です。

マルチフォルダの作成方法

  1. m qwl-fldmgr-cut-entity-list を消します。
  2. C-k でフォルダを切り取り、または M-c でフォルダをコピーします。
  3. m m を実行するとマルチフォルダが作成されます。

あだ名(petname)やフィルタの削除

あだ名やフィルタの設定では、ミニバッファで ""(NULL) を入力すると あだ名やフィルタが削除されます。

空グループへの追加

m g などでグループを作成した後、このグループにフォルダを追加するに は、まずこのグループを開いた状態にします。そして次の行で追加や挿入のコ マンドを実行するとグループに追加されます。閉じた状態ではそのグループと 同じレベルに挿入されます。言葉で説明するのは難しいので実際に実行してみ ると良いでしょう。つまり、カーソル位置より上にあるグループの開閉状態に より挿入される位置が異なるのです。

セーブ時の言語コード

wl-folders-file をセーブするときは wl-mime-charset の言語 コードになります。

フィルタフォルダの作成

フィルタフォルダの作成コマンドはカーソル上のフォルダをフィルタ付きに変更 します。もしカーソル上のフォルダを残したまま新たにフィルタフォルダを作成 する場合は、まずコピーしてからフィルタを作成し、その後コピーしたフォルダ を挿入します。 フィルタフォルダ作成時には一度に複数の(多段の)フィルタが指定できます。 ""(NULL)を入力すれば、先頭のフィルタは全て削除されます。

フォルダの並び替え

グループ内のフォルダを並び替えする際、wl-fldmgr-sort-function に指定 された関数を用います。初期設定では wl-fldmgr-sort-standard が指定 されており、これはアルファベット順に並び替えグループは最初にする関数です。 並び替えは指定したグループのみ行い、下位のグループまで並び替えはしません。 つまり、再帰的には行いません。

アクセスグループ内の表示しないフォルダの指定

アクセスグループを開くと通常全てのフォルダが表示されますが、 表示しないフォルダを指定することもできます。 以下の操作はアクセスグループ内でのみ有効です。

コマンド wl-fldmgr-unsubscribe (u) はカーソル位置のフォルダの 表示(subscribe)・非表示(unsubscribe)設定をトグルします。それに対して wl-fldmgr-unsubscribe-region (U) は指定範囲のフォルダを非表示に します。

wl-fldmgr-unsubscribe はトグルしますが、 wl-fldmgr-unsubscribe-region だと通常トグルにならないことに注意下 さい。リージョンの場合トグルにするよりどちらかに設定させる方が使いやすい と考えこのようにしています。 しかし、上記2つの関数とも prefix argument の値が正ならフォルダを非表示、 負なら表示、0ならトグルさせます。

またキーには割り当てていませんが、フォルダを表示に設定するだけの wl-fldmgr-subscribewl-fldmgr-subscribe-region も用意して います。使用する場合は適当なキーに割り当ててください。

さらに、アクセスグループ内で wl-fldmgr-cutwl-fldmgr-cut-region を実行すると、それぞれ wl-fldmgr-unsubscribewl-fldmgr-unsubscribe-region を実 行したのと同じ効果が得られます。違いは cut の場合は画面からも消去するこ とです。

アクセスグループ内の操作

アクセスグループ内でも削除や挿入が行えます。といっても実際には unsubscribe するかどうかを設定しているだけですので、当然そのアクセスグルー プに属しているフォルダのみ変更が可能です。つまり、挿入は subscribe し、 削除は unsubscribe したことと同じになります。 (2) 従って、Wanderlust 以外でフォルダが変更された場合、 そのフォルダを実際に追加したり削除したりするには、 アクセスグループを C-u RET で更新してください。 See section 読みたいフォルダの選択.

また、挿入/削除/並び替えなどを行ったあとのフォルダの並びは保持されます。 もし wl-force-fetch-folders を設定するか、 C-u RET でグループを開くかすると、 存在しないフォルダは削除され、 新たに作成されたフォルダは先頭に追加されます。

キーバインド

フォルダの編集に関する主なコマンドのキーバインドは以下の通りです。一応 m で始まるキーに全て割り当てて、主な機能のみ1ストロークで使用できるよ うにしています。

m a
フォルダを作成します。 (wl-fldmgr-add)
+
m g
グループを作成します。 (wl-fldmgr-make-group)
m A
アクセスグループを作成します。 (wl-fldmgr-make-access-group)
m d
フォルダの実体とその msgdb を削除します。 nntp などの削除できないフォルダでは msgdb のみ削除します。 (wl-fldmgr-delete)
R
m R
フォルダ、もしくはグループ名を変更します。 フォルダを変更する場合は msgdb のパスも変更します。 (wl-fldmgr-rename)
*
m m
マルチフォルダを作成します (コピー、削除されたフォルダを結合します)。 (wl-fldmgr-make-multi)
|
m f
フィルタフォルダを作成します (選択したフォルダに filter を付けます)。 (wl-fldmgr-make-filter)
M-c
m c
フォルダをコピーする (グループはコピー不可)。 (wl-fldmgr-copy)
M-w
m W
指定範囲のフォルダのコピー。 (wl-fldmgr-copy-region)
C-k
m k
フォルダの削除 (切り取り)。フォルダの実体は削除しません。 (wl-fldmgr-cut)
C-w
m C-w
指定範囲のフォルダの削除 (切り取り)。 (wl-fldmgr-cut-region)
C-y
m y
コピー、削除したフォルダ(cut-list)を挿入する(ペースト、貼り付け)。 (wl-fldmgr-yank)
m p
フォルダにあだ名(petname)を付ける。 (wl-fldmgr-set-petname)
m q
コピー、削除したフォルダ情報(cut-list)を消す。 (wl-fldmgr-clear-cut-entity-list)
m s
グループ内のフォルダを並び替える (そのグループ階層のみ)。 (wl-fldmgr-sort)
m C-s
wl-folders-file にセーブする。 (wl-fldmgr-save)

[以下の操作はアクセスグループに対してのみ有効]

u
m u
フォルダの表示/非表示の設定。 (wl-fldmgr-unsubscribe)
U
r u
指定範囲にあるフォルダの表示/非表示の設定。 (wl-fldmgr-unsubscribe-region)
l
m l
現在有効なフォルダのみ一覧表示する。 (wl-fldmgr-access-display-normal)
L
m L
非表示のフォルダも含めて全てのフォルダを一覧表示する。 (wl-fldmgr-access-display-all)

カスタマイズ変数

wl-interactive-save-folders
初期設定は t。フォルダ変更の操作を行った場合、Wanderlust 終了時も しくは Emacs 終了時にセーブするか確認を行います。nil だと確認なし でセーブします。
wl-fldmgr-make-backup
初期設定は t。Non-nil なら、セーブする際に `~/.folders.bak' にバックアップを取ります。
wl-fldmgr-sort-function
初期設定は wl-fldmgr-sort-standard。sort 時に使用する関数を指定し ます。初期設定は、アルファベット順に並べグループは最初にする関数です。 (wl-fldmgr-sort-group-first が non-nil の場合)。
wl-fldmgr-sort-group-first
初期設定は t。 Non-nil なら、wl-fldmgr-sort-standard で並び替えるときグループを最 初にする。nil なら、グループも含めてアルファベット順に並び替えます。
wl-folder-check-async
初期設定は t。 Non-nil の場合、フォルダの新規メッセージ数のチェックを非同期に行ないます。 ニュースグループのチェックが大幅に速くなります。
wl-folder-check-fast
初期設定は nil。 Non-nil の場合、フォルダの新規メッセージ数のチェックを行うたびに フォルダの表示を更新しません。
wl-folder-notify-deleted
初期設定は nil。 Non-nil ならメッセージが削除されたときにフォルダモードで未読数をチェック すると負の値が表示されます。値が sync ならば、メッセージが削除さ れていたときにフォルダの内容と同期を取ります。
wl-fldmgr-add-complete-with-current-folder-list
初期設定は nil。 Non-nil なら wl-fldmgr-add の補完候補を elmo-folder-list-subfolders で得ます。

その他

フォルダの編集に関して、以下のような仕掛けや制限があります。

  1. 削除やコピーを行うと、スタックのように変数 wl-fldmgr-cut-entity-list にたまっていきます。ペースト(張り付け) は削除やコピーした単位で(リージョンでコピーしたなら、そのリージョン内の フォルダが一度に) 吐き出されます。
  2. `Desktop' グループの削除、コピーはできません。 また、`Desktop' 外への挿入はできません。
  3. グループのコピーはできません。
  4. アクセスグループの操作はアクセスグループに属しているフォルダのみ対象 となります。
  5. 全体で同じ名前のグループは複数作れません。
  6. 同じグループ(階層)に同じフォルダは作れません。階層が違えば複数作れます。 異なるフォルダに同じあだ名は指定できません。


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