前に述べた通り、購読するフォルダは `~/.folders' に保持されますが、 `~/.folders' を直接編集するまでもなく、フォルダモードからもフォルダ の追加/削除/グループの定義などの編集が可能となっています。
m a で新規に購読するフォルダを追加します。 m g でグループが追加されます。 このグループにフォルダを追加するには、まずこのグループを開いた状態にします。 そして次の行で挿入のコマンドを実行するとグループに追加されるようになります。
C-k でカット(切り取り)、C-y でペースト(張り付け)ができます。 つまり、通常の文書編集の行編集と同じようにフォルダの位置を変更可能です。
wl-fldmgr-cut-entity-list
を消します。
あだ名やフィルタの設定では、ミニバッファで ""(NULL) を入力すると あだ名やフィルタが削除されます。
m g などでグループを作成した後、このグループにフォルダを追加するに は、まずこのグループを開いた状態にします。そして次の行で追加や挿入のコ マンドを実行するとグループに追加されます。閉じた状態ではそのグループと 同じレベルに挿入されます。言葉で説明するのは難しいので実際に実行してみ ると良いでしょう。つまり、カーソル位置より上にあるグループの開閉状態に より挿入される位置が異なるのです。
wl-folders-file
をセーブするときは wl-mime-charset
の言語
コードになります。
フィルタフォルダの作成コマンドはカーソル上のフォルダをフィルタ付きに変更 します。もしカーソル上のフォルダを残したまま新たにフィルタフォルダを作成 する場合は、まずコピーしてからフィルタを作成し、その後コピーしたフォルダ を挿入します。 フィルタフォルダ作成時には一度に複数の(多段の)フィルタが指定できます。 ""(NULL)を入力すれば、先頭のフィルタは全て削除されます。
グループ内のフォルダを並び替えする際、wl-fldmgr-sort-function
に指定
された関数を用います。初期設定では wl-fldmgr-sort-standard
が指定
されており、これはアルファベット順に並び替えグループは最初にする関数です。
並び替えは指定したグループのみ行い、下位のグループまで並び替えはしません。
つまり、再帰的には行いません。
アクセスグループを開くと通常全てのフォルダが表示されますが、 表示しないフォルダを指定することもできます。 以下の操作はアクセスグループ内でのみ有効です。
コマンド wl-fldmgr-unsubscribe
(u) はカーソル位置のフォルダの
表示(subscribe)・非表示(unsubscribe)設定をトグルします。それに対して
wl-fldmgr-unsubscribe-region
(U) は指定範囲のフォルダを非表示に
します。
wl-fldmgr-unsubscribe
はトグルしますが、
wl-fldmgr-unsubscribe-region
だと通常トグルにならないことに注意下
さい。リージョンの場合トグルにするよりどちらかに設定させる方が使いやすい
と考えこのようにしています。
しかし、上記2つの関数とも prefix argument の値が正ならフォルダを非表示、
負なら表示、0ならトグルさせます。
またキーには割り当てていませんが、フォルダを表示に設定するだけの
wl-fldmgr-subscribe
と wl-fldmgr-subscribe-region
も用意して
います。使用する場合は適当なキーに割り当ててください。
さらに、アクセスグループ内で wl-fldmgr-cut
と
wl-fldmgr-cut-region
を実行すると、それぞれ
wl-fldmgr-unsubscribe
と wl-fldmgr-unsubscribe-region
を実
行したのと同じ効果が得られます。違いは cut の場合は画面からも消去するこ
とです。
アクセスグループ内でも削除や挿入が行えます。といっても実際には unsubscribe するかどうかを設定しているだけですので、当然そのアクセスグルー プに属しているフォルダのみ変更が可能です。つまり、挿入は subscribe し、 削除は unsubscribe したことと同じになります。 (2) 従って、Wanderlust 以外でフォルダが変更された場合、 そのフォルダを実際に追加したり削除したりするには、 アクセスグループを C-u RET で更新してください。 See section 読みたいフォルダの選択.
また、挿入/削除/並び替えなどを行ったあとのフォルダの並びは保持されます。
もし wl-force-fetch-folders
を設定するか、
C-u RET でグループを開くかすると、
存在しないフォルダは削除され、
新たに作成されたフォルダは先頭に追加されます。
フォルダの編集に関する主なコマンドのキーバインドは以下の通りです。一応 m で始まるキーに全て割り当てて、主な機能のみ1ストロークで使用できるよ うにしています。
wl-fldmgr-add
)
wl-fldmgr-make-group
)
wl-fldmgr-make-access-group
)
wl-fldmgr-delete
)
wl-fldmgr-rename
)
wl-fldmgr-make-multi
)
wl-fldmgr-make-filter
)
wl-fldmgr-copy
)
wl-fldmgr-copy-region
)
wl-fldmgr-cut
)
wl-fldmgr-cut-region
)
wl-fldmgr-yank
)
wl-fldmgr-set-petname
)
wl-fldmgr-clear-cut-entity-list
)
wl-fldmgr-sort
)
wl-fldmgr-save
)
[以下の操作はアクセスグループに対してのみ有効]
wl-fldmgr-unsubscribe
)
wl-fldmgr-unsubscribe-region
)
wl-fldmgr-access-display-normal
)
wl-fldmgr-access-display-all
)
wl-interactive-save-folders
t
。フォルダ変更の操作を行った場合、Wanderlust 終了時も
しくは Emacs 終了時にセーブするか確認を行います。nil
だと確認なし
でセーブします。
wl-fldmgr-make-backup
t
。Non-nil なら、セーブする際に `~/.folders.bak'
にバックアップを取ります。
wl-fldmgr-sort-function
wl-fldmgr-sort-standard
。sort 時に使用する関数を指定し
ます。初期設定は、アルファベット順に並べグループは最初にする関数です。
(wl-fldmgr-sort-group-first
が non-nil の場合)。
wl-fldmgr-sort-group-first
t
。
Non-nil なら、wl-fldmgr-sort-standard
で並び替えるときグループを最
初にする。nil
なら、グループも含めてアルファベット順に並び替えます。
wl-folder-check-async
t
。
Non-nil の場合、フォルダの新規メッセージ数のチェックを非同期に行ないます。
ニュースグループのチェックが大幅に速くなります。
wl-folder-check-fast
nil
。
Non-nil の場合、フォルダの新規メッセージ数のチェックを行うたびに
フォルダの表示を更新しません。
wl-folder-notify-deleted
nil
。
Non-nil ならメッセージが削除されたときにフォルダモードで未読数をチェック
すると負の値が表示されます。値が sync
ならば、メッセージが削除さ
れていたときにフォルダの内容と同期を取ります。
wl-fldmgr-add-complete-with-current-folder-list
nil
。
Non-nil なら wl-fldmgr-add
の補完候補を
elmo-folder-list-subfolders
で得ます。
フォルダの編集に関して、以下のような仕掛けや制限があります。
wl-fldmgr-cut-entity-list
にたまっていきます。ペースト(張り付け)
は削除やコピーした単位で(リージョンでコピーしたなら、そのリージョン内の
フォルダが一度に) 吐き出されます。
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