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自動リファイル

メッセージのヘッダ情報から任意のフォルダへ振り分ける自動リファイル機能が C-o (wl-summary-auto-refile) で使用できます。自動リファイル は msgdb の overview 情報を元に振り分けします。標準では `From:' `Subject:' `To:' `Cc:' が含まれています。これ以外の拡張項 目で振り分けしたいときには、

(setq elmo-msgdb-extra-fields
      '("x-ml-name"
        "reply-to"
        "sender"
        "mailing-list"
        "newsgroups"))

として拡張項目が msgdb に含まれるようにしてください。既に取得したメッ セージの拡張項目を取り込むには s all などで msgdb を再作成する必要 があります。

次に振り分けするルールを設定します。 自動振り分けは,変数 wl-refile-rule-alist の値に基づいて行われます。 wl-refile-rule-alist は、

(フィールド (正規表現 . 振り分け先)
            (正規表現 . 振り分け先)
            ...)

のようなルールのリストとなっています。各ルールは、『フィールド』の値が 『正規表現』にマッチするときに『振り分け先』に振り分けるという意味を持ち ます。前方に指定されたルールが優先されます。

フィールド』部分には、フィールド名の文字列を指定します。また、フィール ド名の文字列のリストを指定することもできます。この場合、リストのいずれか のフィールドの値がマッチしたときに発火します(OR 条件となります)。

正規表現』にはフィールドの値にマッチさせる正規表現文字列を指定します。 『振り分け先』には振り分け先のフォルダ名の文字列を指定します。 『振り分け先』部分には、再びルールを書くこともでき、その場合 そのルールのフィールドの値の条件と現在のルールのフィールドの値の条件が 満たされたときに発火します(AND 条件となります)。

また、『正規表現』でマッチした部分文字列は、『振り分け先』に以下の 指定をすることで参照できます。

`\&'
マッチした文字列全体を参照します。
`\N'
N 番目の `\(...\)' にマッチした文字列を参照します。 (N は数字)

以下は wl-refile-rule-alist の一例です。

(setq wl-refile-rule-alist
      '(("x-ml-name"
         ("^Wanderlust" . "+wl")
         ("^Elisp" . "+elisp"))
        (("To" "Cc")
         ("\\([a-z]+\\)@gohome\\.org" . "+\\1"))
        ("From"
         ("me@gohome\\.org" . ("To" ("you@gohome\\.org" . 
                                    "+from-me-to-you"))))))

C-o (wl-summary-auto-refile) で条件にマッチしたメッセージに リファイルマークが付加されます。x でリファイルを実行します。

wl-summary-auto-refile-skip-marks を設定することにより、 自動リファイルの対象とするメッセージを変更することができます。 標準では `N' `U' `!' が設定されており、 これらの永続的マークのついたメッセージは、自動リファイルしません。 つまり標準では未読のメッセージを自動リファイルしないことになります。 すべてのメッセージを自動リファイルの対象にするには、

(setq wl-summary-auto-refile-skip-marks nil)

の様に wl-summary-auto-refile-skip-marksnil にします。


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